Crash SDK設定

IMQA Crashには様々なオプションが存在します。ユーザーが希望する設定を追加することで、より詳細なクラッシュレポートを受け取ることができます。

1. Custom Crash発生

IMQA Crash Agent で以下のようなユーザー定義エラーを収集することができます。Exceptionオブジェクトといっしょに特定のタグ、エラーランクを指定することができます。

 try {
  ...
} catch (SomeException e) {
  IMQACrashAgent.SendException(e, "ERROR TAG", ErrorRank.Major);
}

エラーランクは特に定められていないため、アプリの構成によって変更して使用することができます。

Rank
Description

ErrorRank.Unhandle

基本のエラーランクに分類できないクラッシュに使用

ErrorRank.Critical

アプリに大きな影響を与えるクラッシュ

ErrorRank.Major

アプリに影響を与えるクラッシュ

ErrorRank.Minor

アプリにほとんど影響を与えないクラッシュ

2. Custom Web Crash 発生

IMQA Webview Agentでは、詳細なWebエラー分析に必要なエラーメッセージを指定してカスタムエラーを収集できます。

カスタムエラーの生成

IMQA Crash は、ユーザーが定義したエラーを検出して収集します。

カスタムエラーメッセージの指定

WebViewが収集するデフォルトのエラーメッセージを目的のエラーメッセージに変更して収集できます。 詳細なWebエラー分析のためにエラーメッセージを指定することをお勧めします。

以下のように、IMQA Crash サービスで Web クラッシュを詳細な情報とともに確認できます。

❶ キャッチされたエラーインスタンス Webビューでエラーが生成された場合は、そのエラーのキャッチされたエラーインスタンス名を表示します。

❷ ユーザー定義のエラーメッセージ 特定のエラータイプのエラーが作成されるとき、ユーザーが指定したメッセージを表示します。

❸ エラータイプ / コードの行番号 Webビューエラーの種類と当該エラーの行番号を確認することができます。

Error Type
Description

Error

ユーザーが設定したエラータイプです。

EvalError

eval()で発生するエラーです。

RangeError

変数の有効な範囲を外れた場合に作成されるエラーです。

ReferenceError

誤った参照をした場合に作成されるエラーです。

SyntaxError

誤った構文がある場合のエラーです。

TypeError

有効なデータ型でない場合におけるタイプのエラーです。

URIError

encodeURI()decodeURI()の関数に無効なパラメーターを渡した場合に作成されるエラーです。

AggregateError

複数のエラーを一つのエラーで包むエラータイプです。

3. EventPath登録

EventPathは、ユーザーのデバイスでアプリがどのようなルートで動作するかを把握するための機能です。これを使用するためには、クラスにEventPath追跡コードを入れる必要があります。追跡コードに「STEP」と「LABEL」に該当する内容を入れてください。

STEP
LABEL

収集するコールスタックの段階、当該ステップのクラス名、関数名、コール位置を取り込みます。

収集されたEventPathの別称、クラッシュ情報ウィンドウにEventPathの各発生位置を別称で表示します。

4. Custom User ID登録

クラッシュ発生時にユーザーを区分するためのカスタムしたIDを与えることができます。ユーザー情報を登録すると、発生するクラッシュにユーザー情報が含まれて表示されます。

Class Name
Method Name
Description

IdentifierCollector

setUserId(STRING)

ユーザーIDを登録してください。

IdentifierCollector

setUserName(STRING)

ユーザー名を登録してください。

IdentifierCollector

setUserMail(STRING)

ユーザーのEメールアドレスを登録してください。

5. Custom User Log/Key登録

クラッシュが発生する前に、希望するログを開発者が直接追加して残すことができます。(最大100個)

Class Name
Method Name
Description

CustomLogCollector

log(STRING)

ログを一般的な文字列として残します。

CustomLogCollector

log(KEY, VALUE)

ログをキー:値形式で残します。

6. 初期化Option追加

IMQAController初期化時のオプションを指定することができます。IMQA CrashモードをパラメータやOptionを利用して変更することができます。

Class Name
Method Name

IMQAOption

setDirectUploadFlag(BOOL)

アップロードモードを設定します。Falseに設定すると、debug modeでも動作します。

IMQAOption

setPrintLog(BOOL)

Log出力状態を設定します。Trueに設定すると、 IMQAのLogが出力されます。

IMQAOption

setAnrOn(BOOL)

ANRのモニタリング状態を設定します。Falseに設定すると、ANRはクラッシュ収集から除外されます。

IMQAOption

setAnrTimeoutIntercal(int)

ANRタイムアウトが発生する時間を設定します。(milliseconds単位)

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