ダッシュボード

IMQA Crashダッシュボードは、アプリの各バージョンで発生したクラッシュ状況を把握することができます。アプリのバージョン別の週間ユーザー状況、クラッシュ発生数、詳細エラー情報を確認できるほか、特定のエラーに対し事前にエラーランクを設定して累積回数を確認することができます。

1. 概要

IMQA Crashダッシュボードは、以下のとおりに構成されています。

❶ 画面上部バー(共通) ❷ プロジェクト情報 ❸ 週間要約情報 ❹ 日間エラー ❺ ランク別分布 ❻ エラーテーブル

画面上部バー(共通)

❶ ロゴ クリックすると、プロジェクトリストのメインへ移動します。

❷ Crashメニュー クリックすると、各Crashのメニューページへ移動します。

❸ MPMアイコン プロジェクト作成時にMPMサービスを作成した場合に表示され、クリックすると、同アプリの「MPM > ダッシュボード」ページへ移動します。

❹ プロジェクトナビゲーション 現在開いているプロジェクトから別のプロジェクトへ移動することができます。[ホーム]アイコンをクリックするとプロジェクトリストへ移動し、プロジェクトを変更した場合は当該アプリの「サービス > ダッシュボード」へ移動します。設定した比較対象プロジェクトがある場合、上段に表示されます。

比較対象プロジェクトの設定はMPMサービスで設定でき、詳細は「IMQA MPM ユーザーガイド>プロジェクト管理>比較対象プロジェクト」を参照してください。

❺ 会員メニュー ログインアカウントの会員メニューが表示されます。

  • IMQAガイドIMQA Guide: IMQAガイドを確認できます。クリックすると、ブラウザの新しいタブに表示されます。

  • ユーザー設定Settings: ユーザー名とパスワードを変更することができます。ブラウザのタイムゾーンを変更すると、 IMQA分析情報の表示基準時間を変更することができます。

  • ログアウトLogout: アカウントをログアウトします。

ログインしたユーザーがタイムゾーンを自動的に設定することができない環境にいる場合、IMQAの時間情報が正しく表示されないことがあります。ブラウザのタイムゾーンを利用して、接続している地域のGMT標準時間に合わせて手動で設定することができます。

2. プロジェクト情報

プロジェクト情報を確認したり、アプリのバージョンを変更することができます。アプリのバージョンを変更する場合、ダッシュボードの情報が選択したアプリのバージョンに更新されます。

アプリの管理周期に合わせてIMQAで主にモニタリングするアプリバージョンを指定することができます。 アプリバージョン管理の詳細は、「IMQA Crash ユーザーガイド> すべてのプロジェクト管理>アプリバージョン管理」をご参照ください。

3. 週間要約情報

アプリの特定のバージョンにおいて直近の1週間に発生したクラッシュ、セッション数(ユーザー数)、アプリ実行数を確認することができます。これを通じて、アプリが正常に動作しているか判断することができます。

  • 週間クラッシュWeekly Crash: 直近の1週間のクラッシュ発生数がカウントされます。

  • 週間ANRWeekly ANR: 直近1週間のANRエラー発生数をカウントします。 *Androidプロジェクト

  • 週間セッション数Weekly Session Count: 直近の1週間のセッション数(ユーザー数)がカウントされます。セッション数は、重複を除いたユニークユーザーを表します。

  • 週間実行数Weekly Run Count: 直近の1週間のアプリ実行数がカウントされます。

素早く把握できるよう1,000単位は「1K」と要約して表示され、実際のデータは「K」で要約表示された数字にカーソルを重ねると表示されるツールチップで確認することができます。

平均的に、週間実行数に比べてクラッシュ発生数が10%を超える場合、異常現象と判断されます。例えば、アプリ実行数10,000件に対してクラッシュ発生数が1,000件以上の場合、速やかに点検を実施する必要があると言えます。

クラッシュとANRの区分はAndroidプロジェクトでのみ表示されます。

4. 日間エラー

アプリの特定のバージョンにおいて直近の1週間の日別エラー発生数を記録しており、各日付によるエラー発生の推移と発生数を確認することができます。Web/ハイブリッドアプリの場合、「Web Crash」が追加表示されます。

  • クラッシュ発生数: 直近の1週間の日別クラッシュ発生数がカウントされます。(ANR、ウェブクラッシュを除くクラッシュ数)

  • Webクラッシュ発生数: 直近の1週間の日別Webエラーログの発生数をカウントします。

  • ANRエラー発生数: 直近の1週間の日別ANRエラー発生数がカウントされます。*Androidプロジェクト

特定の日にエラー発生数が急激に増加した場合は、当該アプリのバージョンに何らかの変化が発生したのか確認してみてください。また、その日のセッション数とアプリ実行数を同時に把握すると、エラーの発生原因を把握するための指標解析に役立ちます。

クラッシュとANRの区分はAndroidプロジェクトでのみ表示されます。

5. ランク別分布

アプリの特定のバージョンにおいて直近の1週間に発生したエラーランクと比率を確認することができます。エラーの種類とランクは、SDKで設定することができます。Exceptionオブジェクト別エラーランクを設定した場合、そのExceptionが発生した際にランクとともに表示されます。「Android > Crash SDK設定 > Custom Crash発生」をご参照ください。

エラーの種類とランクは特に定められていないため、アプリの構成によって変更して設定可能です。以下のように設定することができます。

  • 未分類Unhandled: 基本のエラーランクに分類できないクラッシュ

  • 危険Critical: アプリに大きな影響を与えるクラッシュ

  • メジャーMajor: アプリに影響を与えるクラッシュ

  • マイナーMinor: アプリにほとんど影響を与えないクラッシュ

現在、未分類以外のランクは、Android SDKにのみ対応しております。

6. エラーテーブル

アプリの特定のバージョンにおいて直近の1週間に発生したエラーを確認することができます。エラーランク、累積発生数、クラッシュ名、現在の状態、最終発生日時が表示されます。これを通して、発生したエラーを速やかに把握することができ、「エラー別詳細ページ」へ移動することができます。

❶ ヘッダ(整列) 基本は最近発生したエラー順に整列され、分類、累積回数、状態、発生日時で並べ替えることもできます。

❷ エラー アプリの特定のバージョンにおいて直近の1週間に発生したエラーが表示されます。[エラー項目]をクリックすると、「エラー詳細」ページへ移動します。

  • 分類Rank: SDKで事前に定義したエラーランクが表示されます。

  • 累積Count: 当該エラーの発生累積回数がカウントされます。

  • クラッシュ名Class Name: エラー名、クラス名、コードラインナンバーが表示されます。上位クラッシュ3つは、赤く表示されます。

  • 状態Status: 「新規」「処理」「完了」「処理済」と表示され、「エラー詳細」ページで変更することができます。

  • 発生日時Date: 当該エラーの最終発生日時が表示されます。

❸ エラータイプフィルター 基本「全体」に設定されており、Androidプロジェクトの場合、「クラッシュ」と「ANR」でエラーをフィルタリングすることができます。

「Unknown Error」は、特定できるエラー情報が正しく収集されなかったことを意味します。 SIGABRT、SIGTRAPなど、特定のException Typeでエラー名が収集されない場合などがあります。

クラッシュとANRの区分はAndroidプロジェクトでのみ表示されます。

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